建築の図面を読む時に必要な道具の一つ、三角スケール(通称:3スケ(サンスケ))。建築をはじめたばかりのころはこの三角スケールで寸法を読むことに苦労することが多いのではないでしょうか。今回ははじめての三角スケールの選び方と使い方について一緒に見ていきましょう。
1. 三角スケールとは?基本をわかりやすく解説
三角スケールとは?
三角スケール(通称:3スケ(サンスケ))は、図面の縮尺に合わせて長さを簡単に測ることができる目盛りがついた定規のことです。普通の定規は目盛りが1種類だけですが三角スケールは三角形の軸に6種類の縮尺で刻まれた目盛りがついていて、図面の縮尺に合わせた目盛りで長さを測ることができるとても便利な定規です。建築や不動産、土木など図面をあつかう仕事場ではかかせない道具のひとつです。
2. 三角スケールの基本的な使い方
建築や土木、不動産などの図面は通常、縮尺を用いて描かれるので、普通の定規で測っても目盛りが対応していることが少なく、目盛りで当たった長さから都度計算して長さを求める必要があるので大変です。三角スケールには6種類の縮尺に合わせた目盛りが刻まれているので、いちいち計算せずに直接長さを測れるため、測定する作業効率が大幅に向上してとても便利なのです。では実際の使い方と読み取りミスを防ぐ注意事項を確認していきましょう。
実際の図面を測る手順
- 図面の縮尺を確認する(例:S=1/300など。図面枠やタイトル近くに記載されていることが多い。)
- 図面の縮尺に対応する三角スケールの目盛りを探す(三角スケールの1/300目盛りを選ぶ)
- 三角スケールを図面に当て、寸法を測る(目盛りの選び間違いに注意)
- 結果を読み取る(そのままの数字が実寸値で読み取れる)
測定ミスを防ぐコツ
- 正しい目盛りを使う:三角スケールは一見似た目盛りが多く、目盛りの選択を間違えやすいです。慌てずに「三角スケールの目盛り」を必ず確認しましょう。焦っていると間違った目盛りを選んだまま測定してそのまま数値を読み間違ってしまいます。新入社員や初心者の方にも意外と多い間違いのひとつです。
- 図面の縮尺が正しいか確認する:コピーされた図面は縮尺が変わっていることがあるので寸法値が記載されている寸法線に目盛りをあてて図面の縮尺が合っているか確認すると安心です。
- 視差をなくす:寸法を読む時は姿勢も大事。目線を定規と平行に合わせるようにしましょう。
3. 図面初心者が最初に選びたい三角スケール
図面初心者におすすめな三角スケール選びのポイントをまとめていきます。
最優先事項はよく使う縮尺の目盛りがあるものを選ぶこと
三角スケールは図面の縮尺に合わせて長さを測る道具なので自分の課題や業務でよく使う縮尺に対応する目盛りがあることが三角スケールを選ぶ最優先事項です。
これから図面入門用としてはじめての1本として選ぶのであれば幅広い縮尺に対応可能な「1/100・1/200・1/300・1/400・1/500・1/600」の6種類の縮尺が読める三角スケールを選んでおくことがオススメです。
また、三角スケールの長さは30cmと15cmが定番です。同じくはじめての1本として選ぶのであればA3サイズの図面を取り扱うケースがあると想定して30cmを選んでおくのがオススメです。
仕事を進めて行くうちによく使う縮尺が絞りこまれてきたら都度対応している三角スケールを用意していくのがよいでしょう。
軽くてオシャレ。客先での打合せにも便利な15cmサイズもオススメ
三角スケールをペンケースに入れて出先で使う機会も多くあることでしょう。携帯用にはスタイリッシュな長さ15cmタイプがオススメです。デスクで使うなら30cm、打合せなどに携帯するなら15cmのモデルを選んで置けば実務用として間違いないでしょう。
同じ15cmタイプでもより軽くてスリムなタイプの三角スケールも市販されています。目盛りもスケール端部がゼロスタートになっているのが特徴的です。スリムタイプにも縮尺はいろいろなバリエーションが用意されています。
こちらのメーカー:TAKEDAのアルミスリムタイプスケールはカラーバリエーションが豊富にそろっているオシャレな三角スケールです。毎日使う三角スケールもお気に入りのカラーがあればちょっと仕事が楽しくなるかもしれません。
4. 図面実務の効率化に役立つ三角スケール
図面を拡大コピー・縮小コピーしても寸法が読める三角スケール
図面を扱う業務では図面の縮小コピー・拡大コピーは日常茶飯事です。毎回スケールで読んだ目盛りを掛け算補正して数値を読んでいくのは大変です。そんな私たちのために拡大縮小印刷に対応した三角スケールも販売されています。
ステッドラーのコピーダウン対応三角スケールの目盛りは
原寸:1/50・1/100・1/200 A列の70,7% 1/50・1/100・1/200
という6種類の構成になっていて
A列の縮小印刷をそのまま目盛りで読むことができます。
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