印刷できる範囲がわかる枠線を描いておきたい【Jwcad】

当ページのリンクには広告が含まれています。
★このページでわかること★
  • 画面の中で印刷できる範囲を知る方法
  • 画面の中で印刷できる範囲に枠線を書いておく方法
  • 「印刷」の使い方
目次

画面上で印刷できる範囲ってどこからどこまで?

 どのCADを使う時もそうでですが画面上で作図できる範囲と、意図する縮尺で印刷できる範囲というものは異なっています。
せっかく書いたのに印刷すると髪に納まりきらないようなことや、図面全体を印刷したら小さくなり過ぎてよく見えないというようなことがよく起きているように感じます。
このような悲劇を未然に防止するためにも、作図に取り掛かる一番最初の段階で
意図している縮尺で印刷できる範囲(図面に納まる範囲)をおさえておきたいところです。

印刷できる範囲を設定する。

メニューバーの中から「ファイル」→「印刷」と進みます。
プリンターを選択する画面が表示されるので、使用するプリンターを選択してOKをクリックします。
そうすると現在の設定で印刷できる範囲が四角く表示されます。
この四角い枠こそが現在の縮尺設定で印刷できる範囲を表しています。
さらにメニューのなかから「範囲変更」を選択すると
この印刷範囲の四角が動き、印刷する場所を変更することができます。
この印刷範囲の四角は印刷範囲の基準となる位置を指定することができるので
基準点をあわせて印刷の範囲を決定することとなります。

印刷するプリンターの設定を確認します。
「プリンタの設定」をクリックするとプリンタの種類、用紙の大きさ、向きを設定することができます。
※ここでは「PDF印刷」「A3サイズ」「横向き」と設定してみました。

設定が終わったら「OK」を選択します。
これで指定用紙のサイズと向きの設定が完了しました。

そして「範囲変更」を選択して画面のなかで印刷したい範囲を指定します。

最後にこの四角い枠の中を左クリックすると印刷が実行されます。

印刷できる範囲に枠線を表示する。

Jw-cadには自動で印刷可能範囲を表示する機能はありません。
なのでこの印刷コマンドのなかで印刷できる範囲に枠を書いておくとよいでしょう。

まず先ほどの要領で印刷から範囲変更を選び印刷したい範囲を選択しておきます。
この状態で「枠書き込みボタン」をクリックします。

すると印刷可能範囲に枠線を書くことができました。
この枠線を印刷範囲のガイドとして作図を進めるのがよいでしょう。
このガイド枠が図面枠などとかぶってしまうので印刷したくない場合は
補助線色などに変えておくのが無難です。

★印刷可能範囲はプリンターの機種によって若干の差がある。★

同じ用紙サイズを選択していてもプリンタの機種により若干のさがでます。
これは同じ会社のなかでも部署によって使っているプリンタが変われば
印刷可能範囲も変わってしまうということです。
なのでガイドとなる枠線を書いたら枠線の中、目いっぱいに作図するのではなく
多少の余白を見込んだ範囲で作図を進めていくのがベターだと思われます。
余談ですが図面枠の廻りに余白があるのはどこで印刷しても図面が見切れないようにするため
だという話をどこかで聞いたことがあります。
いざ印刷する時に用紙に納まりきらず縮小印刷するというのはさみしいので作図の初期段階で印刷可能範囲を確認しておきましょう。

「JwCADの設定」を自分の好みにカスタマイズする方法

この記事を書いた人

建築業界で働き始めて15年。一級建築士。
AutoCAD.JwCAD.Revit.ArchiCAD.などを使っています。
これから建築業界で働く方へお役立ち情報をお届けしています。

目次